他人をバカにするのは楽しけれど・・・
他人をバカにするのって、すごく楽しいですよね?
「何を言います!そんな下品なことを私は致しません!」
と返す人もいることでしょう。
あなたは例外なのでしょうが、多くの人は好きなのだと思います。
こう申しますのも、テレビ番組や動画で「おバカ大集合!」だとか、ネットでも「抱腹絶倒!珍投稿をまとめました!」など、他人の失敗や愚かさを笑うコンテンツが人気を集めています。
かく言う私も好きです。
スピーチで、思い切り言葉を間違えた人の動画。
テストで、トンチンカンな回答をした実例。
気分が落ち込んでいる時は、こういうのを見て気分転換をしています。
誰かの災難は他者にとっては蜜の味、と言えるのかもしれません。
ですが、これは愚かな話でもあります。
ゲラゲラと笑っている人が。決して、失敗をしている人ではなく。
笑っている人は、失敗をした相手のことを笑うことにより、自らの能力を向上させられるのでしょうか?自らの格が上がるのでしょうか?
どちらも、そのようなことは無いことでしょう。
第三者からしてみると、失敗した人も、それを笑う人も「どっちもどっちだ。差なんて無い。」と思うことでしょう。
むしろ、その後に失敗を克服した人は、笑っていた人よりも成長しているのではないでしょうか。
対して、笑っていた人には成長が無いのでは。
誹謗中傷に発展しない限り、何を笑うのかは個々人の自由です。
そして、本当に笑う資格のある人は、失敗から成功へと導ける人ではないでしょうか?
つまり
「こんな簡単なこともできないのか。こうしてご覧なさい。」
「最初に何分割するのか決めておかないと、後で困るよ。」
などなど、的確な助言や指導ができる人です。
こう思いましたのは『ビリギャル』を調べていた時のことです。
ビリギャルとは何か。私なりに説明しますと・・・
まるで勉強のできない女子高生がいました。つまり、ビリのギャルなわけです。
そんな子が、塾に通いました。
すると、塾講師の熱心な指導の結果、有名私立大学に合格しました。
この実話を塾講師が書籍にし、話題となりました。
女子高生だった女性の通称、あるいは一連のエピソードの総称として「ビリギャル」と呼ばれています。
なお、冒頭の画像は「ビリギャル」のイメージとして起用されたプロのモデル石川恋さんです。ビリギャルご本人ではありません。
まるで勉強をできないことを笑うことは、いたるところで見られます。
ですが、笑うだけで終わらせず、その失敗している状況を大きく変えられる人は少ないことでしょう。
そういうことができる人は、笑っているだけの人よりも、すごい人と呼べるのでは。
他人を笑うだけで、自分自身は何の進歩も無い。
気がつけば、私自身が笑いものにされておかしくない状況だったのです・・・。