民主主義(デモクラシー)は存在しない
どこで知ったのかは忘れたのですが、ある識者が
「会社とは、現代において民主主義(デモクラシー)の機能していない場所です。」
と申していました。
なるほど。
民間の団体において、社長の申すことには絶対的であり、労働基準監督署やら警察の捜査でも入らない限り、その権力は思うがままに有り続けることでしょう。
しかし、これは営利企業には限りません。
あるNPO法人の人間関係を横から見続けていた経験があるのですが、創設者やお偉方のいかんで、大きく変化する様を見たこともあります。
つまるところ、トップダウンからの命令による変化が起きているわけであり、組織の人々が自発的に議論と投票を重ねたうえでの変化ではないのです。
そして、これは全国各地にあるサークルにおいても当てはまる事象であるようなのです。
また聞きの寄せ集めになるのですが
「東京のAというサークルは、主催者が温和で、それゆえ参加する人も温和で...」
「Bというサークルは、主催者が強く言わない人なので、参加者も遠慮をせず...」
「Cというサークルは、主催者が厳しめの人で、ルールが多くて守らなければならないことが多いのですが、その分トラブルが少なくて...」
主催者ないし代表者の意思(あるいは「好み」と言うべきでしょうか)により、風土が大きく異なってくるのです。
その風土に違和感を感じ、主催者に意見をすることがありましょうが、たいがいは以下の扱いをされることでしょう。
- 現状を受け入れるよう説得される。
- 反論されて「あなたは間違っている。」なる趣旨を言われる。
- 追放される。
これらは民間企業やNPO法人にも見られることでしょう。
こうなるのは極めて自然なことです。なぜなら、第三者による監査が存在しないからです。
となると、そもそも民主主義(デモクラシー)は存在しないと考えて臨むことが賢明になるようです。
実は、このことは我が「医療法人キタノ会」にも言えることなのです。
何しろ、企画・運営は全てキタノが行っており、なおかつ監査を置いていません。
こうなると、100%キタノの好みによる運営しかなされません。
ですので、私のはせめてもの誠意として
「医療法人キタノ会は、あくまでも個人の所有物です。」
と明示することにしています。
あらゆる団体にはデモクラシーは存在しません。なので、その実現を期待することは愚かなのです。
あるのはヒポクラシー(Hypocrisy 偽善)だけなのです。