ソーシャルメディアは文字を読む場所ではないようだ
先日、ギョっとする体験をしました。
入社した会社の良い点を、ソーシャルメディアに投稿している人がいました。
詳細は画像を参照して頂きたいのですが、私が読んだ感想として「こういう会社だと働きやすそうだ。」と思いました。
しかしながら、この投稿に対して妙なリプライをしている人がいました。
退職を勧めている人がいるのです。
それは1人だけではありません。
どうやら冗談でリプライしているわけではない様子です。
こうなってくると「この人たちは文字を読んでいるのだろうか?」と思えてなりません。
しかし、そもそもソーシャルメディアと我々はどう向き合っているのか?を問わねばなりません。
人と真剣に対話する時、たいがいメモを取りながら姿勢を正して聞くものです。
飲食物は、あってもコーヒーか紅茶でしょうか。
このようなシーンにおいては、食い違いが発生することは少ないことでしょう。
また、質問等を行って確認をすることも多いでしょう。
対してソーシャルメディアとの向き合い方とは、ごろごろしながら、かつお菓子を食べながら、そして20歳以上ならばチューハイを飲みながら閲覧するものではないでしょうか。
そして求めているのは受け身のままで得られる刺激です。
つまり「これは、どういうことだろうか?」と、読み手が考えなくて済む気軽な話題が欲しいのです。
このような場所となると、不真面目な読者が現れるのは珍しくも無いことでしょう。
いや、これはソーシャルメディアの登場前から見られたことです。
会議室においては真面目な議論が交わされます。
「景気を良くするには?」
「減税だろうか?規制緩和だろうか?」
こういった問答となることでしょう。
他方、同じことを酒場で問うならば
「札束を全国でばら撒けばいい。」
「あらゆる物の値段を半額にする法律を作ろう。」
と、冗談の域を出ていない奇策が出て来るでしょう。
ソーシャルメディアが属しているのは後者の界隈なのです。
となると、ここは文字を読む場所とは呼べないのではないでしょうか。