ユートピアの作り方 / ディストピアの作り方




起きるのは何時でも良い。好きなだけ寝られます。
お菓子もジュースも好きなだけ。
気ままにゲームを楽しむこともできます。

こういう生活は幸せ・・・
なのでしょうか?


冒頭の画像は、米国の大人向けアニメ『サウス・パーク』からの引用です。

このキャラクターは、ひたすらゲームにふけっている設定です。
それ以外の設定は描かれていませんが、好きなだけ寝て、食べて、ゲームをした結果を表現したいのでしょう。

現実の世界でも、これは充分に起こりうることと想像できましょう。

このようなダラダラ生活は、ユートピアのようなのでしょうか?
アニメで描かれたようなライフスタイルは、むしろディストピアと呼べないでしょうか?


どうやら人間とは、運動をして、規則正しく生活をして、なおかつ暴飲暴食を避けて等々、ちゃんと生活をしないと身体のみならず精神も健康でいられない構造なようです。

ユートピアのようなライフスタイルを送りたければ、日々を律して生きなければならないようです。
反対に、ディストピアのようなライフスタイルを送りたければ、ダラダラ生きていれば帰結するのです。

私は今まで
「メンタルの調子が悪い・・・」
と言い訳をして、ダラダラすることを繰り返してきました。
調子の悪いことは確かであっても、全く何もできないほどに状態が悪かったのでしょうか?

重度のうつ病でありましたら、以下の画像のような状態です。


精彩を欠いた表情、そして車椅子。
画像の人物は台湾の大物政治家、陳水扁氏です。重度のうつ病と診断され、病院に送られる様子です。
この姿は世界中のマスコミで大きく取り上げられたものでありますため、秘匿性が無いと判断し、引用しました。

私は陳水扁氏のように重症ではありませんでした。
ならば、多少なりとも体を無理矢理動かして、運動・掃除・自炊などを行えたことでしょう。

そうして何かを行った方が、家は綺麗になるし、達成感を得られて自尊心も高まったことでしょう。
そして、必然的にだらしない生活を遠ざけられるのです。
このような世界を、ユートピアと呼ばない理由があり得ようか・・・?


修行僧のようにストイックに行動する必要はありません。
それはそれで、また度が過ぎてディストピアでありましょう。

快楽に溺れるわけではなく、怠惰に流されるわけでもなく、ある程度の規律正しさを持って生活できる。
そういう、当たり前すぎる、基本的な生活こそが真のユートピアである。
私は自らの人生観から、そう結論づけています。