ニキビと偏差値

13歳頃の悩みとなると「ニキビ」「性的なこと」「友人関係」などが出てきます。
しかしながら、周囲の先輩(つまるところ大人)は、それらの悩みに真剣に向き合っているのでしょうか?
むしろ軽んじている傾向があり
「青春だね。しかし、英語の方が大事だろ?」
「数学の勉強は?これからは情報科学の時代なんだよ。」
などの言葉で回避しているように思えてなりません。
そもそも、大人だって悩んでいます。
ニキビではなく、育毛剤やら白髪染めやら。
二次性徴には慣れているので、今は婚活や夫婦関係のこと。
人間関係にしても会社の上司がパワハラな人物であったり、職場で仲良く言葉を交わせる人物がいなかったり。
13歳の話に戻りますと、ニキビがひどくて、性的なコンプレックスを抱えていて、いじめにあっていても、学業成績が良ければそれで幸福なのでしょうか?
先輩(大人)の話ならば、頭髪が薄くて、夫婦関係が冷え切っていて、上司がパワハラ型であっても、昇給していればそれで万事OKなのでしょうか?
しかし、ここで誤解はして欲しくはありません。
私は決して「学業をそっちのけにして、肌ケアをするべきだ。」とか「仕事を休んでヘアケアをするべきだ。」とか主張しているのではありません。
私が強調したいのは、学業ないし経済に偏重してバランスを欠いているライフスタイルを是正することなのです。
体の健康を保つためには栄養素をバランスよく摂取する必要があります。
ビタミンが強調されますが、それだけを摂取していても健康を悪くします。他の栄養素も必要です。
これと同様の感覚で、ニキビの悩みに向き合う必要性があるのではないか。
学業だけに偏らず、他の人生の要素もきちんと満たすのです。
私はこういったことを学べる科目をカリキュラムとして組み込むことを提唱したいのですが、なかなか支持を得られないことかと思います。
ニキビの悩みが解消されていることが、学生本人の自信や満足になることが容易に想像できたとしても。
となると、私が保護者だとしたら、思春期の子を相手に軽んじることをせず。
そして、医者など確かな人物が書いたニキビの本を渡したり、化粧品メーカーのセミナーに一緒に参加したり。
そういった行動が必要とされるのでしょう。
そしてなにより、そういった行動こそが、当時の私は欲していたことなのです。