キャベツは便乗値上げしているのか?-思いつきでしゃべる人-



キャベツが高い。
1月上旬2025年の時点で、キャベツまるごと1個が¥500円台で販売されています。
私が近隣のスーパーマーケットに行った際に、中高年の女性がキャベツ売り場で井戸端会議をしていました。
「高いわね。」
「そうね。きっと便乗値上げをしているのよ。」
「そうかもしれないわね。」

本当にそうでしょうか?
キャベツに限らず、ここのところ様々な野菜が高騰しています。
それに乗じてキャベツも値上げしているのでしょうか?
しかし、私にはその中高年女性が
「高騰の理由がわからなのいで、簡単に思いつく便乗値上げを理由に据えている。」
と思えてなりませんでした。

本当に便乗値上げなのか。
それを検証すべく、私は検索エンジンで
「キャベツ 相場」
「キャベツ なぜ高い」
で検索をしてみました。

調べた結果より結論を述べますと
「便乗値上げなどしていない」
と私は判断しています。


まずは相場を見てみます。検索で行きついたのは、東京青果株式会社という、東京の青果卸会社のウェブサイトです。
このサイトでは相場表を公表しており、キャベツの相場も掲示してあります。

(6日1月午前9時40分時点)

この相場表からしますと、1ケースに8個のキャベツが入ったものが、愛知県産ですと5940円で取引されています。
単純計算しますと1個あたり742.5円でとなります。
(えええぇぇぇっっっ!!!)


次に原因を探ってみます。
結論から申しますと、雨不足のためです。

デイリー新潮が業界関係者に取材をしています。
まとめますと
  • 雨不足。苗が小さいうちは水がないと育たない。
  • そもそもキャベツは天候に敏感な作物。
とのこと。


さてはて。
これらをもってして、キャベツは便乗値上げをしているのでしょうか?
私は、これらを調べ上げるのに20分もかかりませんでした。

ただ単に、高値販売への不満を言いたいのであれば、何も調べずに思いつきで
「便乗値上げね!」
と言うことでスッキリできることでしょう。
しかし、それが事実にどれだけ迫っているのかは別の話となります。

ここからは完全に私のイマジネーションとなりますが、もしも近隣で火災が起きようものなら、きっとあの中高年女性は
「放火よ!犯人は外国人の男よ!」
と申すかもしれません。

そもそも、放火をするのは外国人と決まった定式があるわけではありません。
放火をするのは国籍を問わず、悪意を持った人間です。
また、漏電による可能性は考えられないのでしょうか?

いやしかし、こんなことを言ってはおしゃべりを楽しめなくなります。
事実にいかに迫れるかだなんて、価値基準に入っていないのですから。