ポルノ小説『秘密の花園』
今回お送りいたしますのは、話題の(ん?)ポルノ小説『秘密の花園』のレビューです。
第一部:乙女の秘密
主人公は16歳の少女、白薔薇(しろばら)百合子(ゆりこ)です。
彼女の通う、聖ピュア・ピュア女学園は厳格な校則で知られています。
はしたない言葉づかいをすると、電気ショックという体罰+懲罰房1週間が待っています。
[編集注:体罰は許されませんし、懲罰房も教育虐待です。]
生徒は勿論のこと、教職員も全て女性。
更には宅配業者や工事事業者も女性のみと指定されているため、恋をする機会がありません。
「あぁ、恋がしたい。」
これが百合子の秘密です。
そんな思いを秘めつつ、ひたすら勉強に打ち込みます。
しかし...
第二部:太陽よりも熱く燃えて
そこに、何故か17歳の男子学生、美麗(びれい)輝(てる)が登場します。
決してトランスジェンダーではなく、それなのに女子校に在校している理由は、決して突っ込んではなりません。
(そもそも、突っ込んだらストーリーが成立しなくなるので、読者諸氏は静かにしましょう。)
彫刻のように美しい目鼻立ち、スベスベの綺麗な肌。
身体も引き締まっていて、無駄な肉が無い。
英語を話せて、フランス語も話せて、更には古代メソポタミアで話されていたアッカド語すら話せます。
「あぁ!テル様!」
百合子は、熱い、とても熱い思いを寄せるのであった。
第三部:バラよりも赤く染まり
ある日のこと、テルが校庭を歩いていると、どこからともなくアフリカ水牛(約50万頭)の大群がやって来たのであった!
「きゃあああ!」
「きゃあああ!」
女子生徒たちは逃げます。
一方のテルは、これまた何故か出没した子猫を守るべく、水牛の前に飛び出します。
「うわぁぁぁ!!」
テルは、水牛に踏みつぶされること8時間。
血まみれになってしまった!
第四部:終わらないカーニバル
「ここは、どこだろう?」
テルが目を覚ますと、そこは学校の保健室であった。
「あっ!気がつきましたね。」
と、百合子が駆け寄る。
「君は...?」
「私は高校1年生の、白薔薇百合子です。」
「え?君はバラなの?ユリなの?」
「ハイブリットです。」
「なんだってー!」
テルは驚き、そして百合子に興味を持つようになった。
「美麗先輩、何か飲みますか?」
「テルって呼んでよ。」
「え...!?」
「恥ずかしいのかい?」
「はい...でも、嬉しいです、テル様。」
そして、そのままイチャイチャが終日続く。
第五部:永遠(とわ)に燃え続けて
この先の内容紹介は、法律がうるさいので詳しく書くことができない。
それでも許される範囲で書くならば
「百合子、愛している!」
「あぁ、私も愛しております、テル様!」
という会話の後は
「あ」と「ん」の二文字だけで構成されるセリフが延々と380ページほど展開されている。
そして、めでたい展開でストーリーは完結となる。
なお、例の子猫がどうなったのかはわからないが、二人は子犬を飼うことになった。