他人の人生に介入するのは、ともて楽しい(?)
歳の差カップルと言うと、注目を浴びるものです。
なるほど。とても珍しいのは確かです。
冒頭の画像は、インドネシア人カップルの結婚式のものです。
夫は24歳、妻は65歳です。(結婚式当時の年齢です。)
年齢差が話題となり、ニュースになりました。
余談ですが、イスラム教徒なのでしょう。ウェディングドレスは、髪を覆うデザインです。
お次は、フランスの年の差カップルです。
妻のブリジットさんは24歳年上。
これも、マクロン氏の大統領就任時に話題となりました。
話題になるのは珍しいからであり、そうなるのは自然な流れでありましょう。
ただ疑問に思うことがります。
そういった歳の差カップルを
「キモい。」
「何を考えているの。」
と叩く人々です。
ですが、そもそも誰と恋愛をするのかは個人の自由。
何故、個人の自由にああだ、こうだ介入したがるのでしょうか。
それならば、叩いている人たちが逆に
「あなたは、この夫と離別するべきだ。もっと収入の良い人と再婚するべきだ。」
「あなたは、この妻と別れるべきだ。もっと痩せている人と再婚しなさい。」
と、言われて嬉しいのでしょうか?
他人の価値観を押し付けられて、当人は幸福なのでしょうか?
もしも結婚というテーマが重たくて、思考ができないと言うのでありましたら、味覚をテーマに変えてみてください。
B級グルメを好んで食べている人を目撃したとしましょう。
「なんで、あんなものを食べているんだ!」
そう言って、B級グルメが載ったお皿をひっくり返す。
そして、有無を言わさず相手の口に
「こういうグルメな食べ物を食べなさい!」
と言いながら、料理を突っ込む。
他にも、ファッションで考えることもできましょう。
「なんだ、この服は!ダサい!」
そう言って、相手の服をビリビリに破る。
そして
「こういうオシャレな服を着なさい!」
と言いながら、自分が好みの服を相手に強引に着せる。
やっていることは、そういうのと同類にしか思えません。
仮想の例ほど図々しく他人に介入をすることは稀でしょう。
しかし、裏で叩く人は少なくないことでしょう。
では、何故そういうことをするのか。
人が行動をするからには、何がしかのメリットを期待しているからだと考えられます。
この場合、叩くことで期待できるのは、自分とは異なる価値観の排除です。
「私は、恋愛とは同年代でするものだと考えている。それ以外は、おかしい。」
そう考えている人がいたら、おそらく叩くことでしょう。
そのようにして、年齢差のある恋愛を拒絶するのです。
しかし、そのような考え方の前に、そもそも恋愛は個々人の自由であることが前提となります。
それならば
- 叩いている本人は同年代で恋愛をする。
- 他人の恋愛は、どういう形でも容認する。
という姿勢を取らないのは疑問に思います。
それとも、他人に自分の価値観を押し付けるのが楽しくて仕方がないのでしょうか・・・?