お菓子と、ひきこもり。
ひきこもりに、お菓子は危険!?
別段、栄養学の話をしているわけではありません。
社会学(?)の話をしているのです。
ひきこもりの人々の居場所となるフリースペースが、全国各地にできています。
そこで、お菓子を見かけることがあります。
お菓子と言いましても、普通のスーパーで売っている、クッキーやポテチのことです。
ところが、この普通のお菓子が、爆弾(!?)のような存在になりかねないのです。
そもそも、フリースペースにお菓子があるのは、どういう理由からなのでしょうか。
最も多い理由は、参加される人からの差し入れです。
1袋100円前後のポテチを。1箱150円前後のクッキーを。
ささやかな差し入れです。
もう一つは、フリースペースの運営団体が用意したもの。
参加費として、100円ほどを徴収し、そのお金でお菓子を買っているのです。
しかし、ごく普通のお菓子が爆弾と化すのは何故でしょうか。
それは、ひきこもり当事者が
「自分が食べ過ぎて、他の参加者のひんしゅくを買わないように!」
と、自発的に遠慮してしまうからです。
「就労していないから、経済的に余裕がない。なので差し入れできない。差し入れしていないことから、視線が気になる。」
と言ったことも、あるでしょう。
それでは、お菓子を禁止にしたら、どうなるのでしょう。
それは、それで問題が発生します。
もしも
「旅行のお土産にもらったお菓子がおいしい!たくさんあるから、お裾分けしたい!」
「このお菓子、おいしいんだよ!みんなにも教えてあげたい!」
と思う人に対して、禁止を出さなければならなくなります。
一個人の「視線が気になる。」がために、全員の行動の一部を制限するという結果になってしまいかねません。
お菓子OKにしろ、禁止にしろ。
どちらにしても問題が発生するのです。
ですが、それでも解決方法は残っています。
当事者自身が、考え方を変えることです。
差し入れが難しいのなら
「それは仕方ないことだと。」
と、自分の心に受け入れさせるのです。
決して、フリースペースの側に、差し入れしない人に居心地の良い空間に変わるよう、要求するのではなく!
食べ過ぎと言われないか、気になるのなら
「ちょっとの過食なら平気だろう。」
と、自分の心に受け入れさせるのです。
決して、フリースペースの側に、爆食しても批難しないルールを制定するよう、要求するのではなく!
私は、これが唯一にして、最大の解決策だと考えています。