ひきこもりは「嘘」と「損」が好き?
ですが、ひきこもりに見られる現象を、私なりに考察した結果を提示することにします。
ひきこもりの人々は「嘘」と「損」が好きなのかもしれません。
言い換えますと「事実」と「利益」を拒絶することを、選び取っているのかもしれません。(え・・・!?)
ひきこもりの人々には、不安や自信の無さを抱えていると思います。
ですので、ひきこもりの人にスピーチを打診しますと
「僕が人前でスピーチなんかしたら・・・ 大笑いされて、赤っ恥をかくに違いない。 これは確実だ! 1憶%起こりうることなんだ! これは信じていいことだ! 保証するよ。」
と、完全拒絶の返答となることでしょう。
しかし、本当にそうでしょうか? 大笑いされるのでしょうか?
私は、こんな体験談を聞いたことがあります。
「自らのひきこもり体験談をイベントで話したら、共感できたという感想をもらえました。」
思い切って話すことにより、このような好意的な反応を得られるかもしれません。
ですが、こういったメリットを拒絶し、誤った考えに執着することは、非常に心地の良いものです。
誰からも共感されず、孤独な世界に生きることになっても、それは気持ちがいいのです。例え、孤独を望んでいなくても!
私の主張に、混乱してきましたか?
ここで、例え話をします。
ある女性が、部屋でジェラードを食べていました。すると、一匹のゴキブリが出てきました。
この女性はゴキブリが大の苦手。甲高い悲鳴をあげながら、こう言いました。
「ドラえも~ん!助けて~!」
すると、本当にドラえもんがやって来て、便利な道具を出してくれました。そして、ゴキブリを除去してくれました。
めでたし、めでた・・・ とは、なりません。
女性は安心してジェラードを食べることなく、ゴキブリが出てこないか周囲を必死に警戒し続けました。
どうしてか?
女性は、次のように考えたのです。
「私はゴキブリが大嫌い。」
↓
「ゴキブリが、私の肩にでも落ちてきたら卒倒してしまう。」
↓
「そのような状況は恐ろしい。何が何でも回避したい。」
↓
「さっき、ドラえもんが対処したけれど、あの道具は正しく機能しなかったかもしれない。」
↓
「そうならば、とても不安だ。万が一に備えて警戒し続けよう。」
こうして、女性は周囲を警戒し続けた結果、ジェラードは完全に溶けてしまいました。
※なお、ドラえもんの道具は、正常に機能していたものとします。
この例え話をまとめます。
ドラえもんの道具は、正しく機能しなかっただろう(嘘)
それは不安だ、警戒を続けるべきだ。
結果として、ジェラードが溶けてしまった(損)
しかし、警戒を続けることで安全だろう。
この女性は「嘘」と「損」を選ぶことにより、安全地帯(?)にいることができるのです。
しかし、本当にそれで良いのでしょうか? やはり、ジェラードを最後まで食べられる方が幸せだと思います。
では、どうしたらいいのでしょうか?
この女性はゴキブリを好きになるべき? とんでもない! おえー。
ゴキブリは嫌いなままでいいと思います。
肝心なのは、ドラえもん道具に対して合理的な判断を下せるようになることです。
「あの道具は、のび太くんの家でも、しずかちゃんの家でも、正常に機能したそうだ。 だから、私の部屋でも正常に機能したはずだ。 もう安心して、ジェラードを食べ続けよう。」
と冷静に受け止め、自らを武装解除できるようになるのが望ましいと思います。
ひきこもりの人は、不安や自身の無さを抱えています。
そういう気質を持っていることは、仕方ないかもしれません。
「もっと堂々としなさい。」
「臆病風をふかせるな。」
こうお説教をされても、治りませんよね。
ですが、不安にかられたまま、誤った判断を下す癖は改めれらた方が良いと思います。
「自分を受け入れてくれる職場なんかない。」
本当にそうでしょうか? たまたま前職の職場が悪かったのかもしれません。 誰もが嫌がる社風で、離職率が高かったかもしれませんよ。 もっと入念に会社を探してみると、意外な発見があるかもしれません。
「自分は〇〇人の血を引いているから、誰からも受け入れてくれない。」
本当にそうでしょうか? ハーフでも、性的マイノリティーでも、障碍者でも、誰でも受け入れてくれるグループは存在しないのでしょうか? 探してみると、思っていたより受け皿の大きいグループがあるかもしれません。
ブログ管理人の私自身、誤った判断を多くしてしまい、苦い思いをたくさんしてきました。
気質を変えるのは難しいですが、判断を変えることは、はるかに容易ではないでしょうか。